木を用いて花を飾り付けるオリジナル生け花体験

花を生ける時、思い浮かぶのは剣山や花瓶などの花器。しかしUZU「花育花笑」のワークショップでは、思いも寄らない素材を用いたフラワーアレンジを学ぶことができる。使うのは、カンナで薄く削った木材という日本らしい素材。これを円筒型に丸めたり、細かく裂いた後に手でもんで毬（まり）のような形にしたりして水を浸した皿に置き、花を立てる土台にする。単に意外性を狙ったわけではない。木には抗菌効果や保湿効果があるため、草花が長持ちする。さらに土台となる木材の大きさ、長さは自由に調整できるので、小さなつぼみや雑草でも皿の上でかわいらしく飾り付けることも可能だ。皿への配置も楽しい。木材と草花のバランスを考え、余白をどう使い草花の美しさを表現しようかと思案していると、時が瞬く間に過ぎていく。生活に彩りをもたらすのと同時に、クリエーティビティも養えるワークショップである。