京ちぢみ

「ちぢみ素材」とは、横糸にねじりを加えることで伸縮性を持たせた、綿100%の生地。江戸時代初期から国内で生産され、着物の下着として使われてきた伝統素材なのだが、戦後の高度経済成長期に大量生産には向かない素材とされ、近年生産者が激減していた。その「ちぢみ素材」の伸縮性や体に接する面積が少ないことによる速乾性など、良い部分を残しながらデザインを現代風に復刻したのが、この「京ちぢみ」である。「ちぢみ素材」の特長は、実は高温多湿の日本には最適。日本の環境に合わせて育ってきた素材を現代風にした「京ちぢみ」。部屋着やジャケットのインナーとして、また従来通り着物の下着として長く愛用したくなる、古からの知恵を感じる素材だ。