片口金巻き冷酒器白黒
有限会社やまい伊藤製陶所(岐阜県)
本商品は、職人の手作業による土物ならではの温かみと曲線の美しさに純金の金彩を施すことで「伝統美」と「モダンさ」を融合させた美濃焼の酒器のセットです。 私たちは1988年創業の美濃焼の窯元で、創業以来、「ガバ鋳込み(排泥鋳込み成形)」による袋形状の和食器(徳利、土瓶など)の製造してきました。ガバ鋳込みは伝統的な成形方法の1つで、泥を石膏型に流し込んで成形し、型を組み合わせることで急須などの複雑な形状を作ることが可能です。ガバ鋳込みは機械化が難しく、自動化が当たり前になった現在においても職人が手作業で行っており、その生産性の悪さから採用する窯元は減少しています。 ですが、私たちは日本独自の世界観である”侘び寂び*”を表現するために、ガバ鋳込みでしか表現できない美しい曲線や形状と美濃地方の赤土(粘土)にこだわった製品づくりを続けています。鉄分を豊富に含む赤土は、白土に対して扱いが難しく、この赤土を使用しガバ鋳込みをすることでさらに手間がかかりますが、母材を赤土にし釉薬をかけて焼成した時に得られる質感や色合いで”侘び寂び”を表現するためにあえて採用しています。 本商品は、成型以降の細かい工程もすべて職人による手作業で行っており、片口には、”えくぼ”と呼ばれるへこみの持ち手をつけ、幅広ながらも持ちやすい機能性も備えています。手作業だからこそ出せる柔らかな曲線の美しさと重厚感のある表情の奥深さ、そこに純金の金彩を施すことで、祝い事などの特別な時間を演出するのにふさわしい存在感を放つ逸品に仕上げています。 *侘び: 慎ましく簡素なものの優美/寂び: 時間の経過とそれに伴う劣化
ジャンル:生活雑貨・日用品
■種類
セット内容
・片口 1個
・盃 2個
■カラー
全2色
・白結晶(表面に散りばられた結晶釉薬により華やかさの中にも凛とした印象)
・黒結晶(こだわりの赤土により温かみのある独特の手触りと質感)
■価格(税別)
1セット 8,150円
※税込価格および最新情報は各事業者ホームページでご確認ください。