デザイナーズだるま

デザイナーズだるまは、時の流れを示す6本のラインがだるまの正面に描かれており、過去から未来へと向かう姿を象徴しています。両サイドには「七転び八起き」の精神を表現するため、日本語のカタカナで「コロブ」と「オキル」と記されており、これを計算式のように視覚化しています。だるまは白黒赤を基調としたインテリア感覚の縁起物としてデザインされています。株式会社今井だるま店NAYAは1930年に群馬県高崎市豊岡町で創業し、江戸時代から伝わる技法を受け継いだ伝統的な「高崎だるま」を製造しています。近年では、伝統を大切にしつつも革新的なデザインを取り入れた「デザイナーズだるま」も制作しています。この新しい試みは国内外で高い評価を受けており、欧米やアジア、南米にも販路が広がっています。また、店舗では「だるま絵付け体験」も提供しています。現代のライフスタイルに合わせて、伝統的な赤い高崎だるまの需要が減少している中、若い人々や海外のお客様にも受け入れやすいように技術とデザインをアレンジしました。だるまの原料には100％再生紙を使用し、塗料には貝をすりつぶした顔料を用いるなど、環境に配慮した素材を採用しています。また、モダンな二色のデザインに仕上げています。つまずくことが次への一歩を踏み出すチャンスであり、失敗ではないことを世界中の方々に伝えたいという願いを込めて、このだるまは制作されました。手づくりであるため、描かれているデザインは一品一品わずかに異なりますが、この風合いも「デザイナーズだるま」の特徴です。両サイドのカタカナ文字が記されたデザインは海外専用で、国内ではイタリア語の文字が入ったものを販売しています。