らせんTube

大分県大分市にある「高橋木工製作所」は、造り付けの木製家具や建具の製作、取付け等を行う、古き良き木工製作所です。祖父の代から始まりおよそ70年以上、「想像から想造へ 想いを形に」をモットーに、施主様の思いを製品に落とし込んできましたが、それだけでなく「私たち作り手の想いも形にしたい」と一念発起し、オリジナル商品の開発に着手。こうして生まれたのが「らせん」シリーズであり、こちらの「らせんTube」はその第4弾目の製品となります。ガラス天板を置けばサイドテーブルとして、置かずに使用すればインテリアのオブジェとして、日々の暮らしに斬新なアクセントを添えてくれる家具です。繰り返しの構造でありながら同じ位置をたどらない螺旋の形状を、自然のあたたかみを醸す木材で表現することで、無限に上昇し続けるような力強さと、どこか繊細で神秘的な魅力が共存する作品に仕上がっています。緻密で複雑な造形ですが、木を知り尽くした熟練の職人による匠の技と、高精度な立体製作を可能にする木型加工用の新鋭マシン「３次元ルーターマシン」による加工技術を融合し、実現しました。また、前作までの「らせん」シリーズは、ベニヤ板で製作していましたが、「らせんTube」は数種類の無垢材を原料に用いています。無垢材はいずれ廃棄される予定の端材を中心に使用しており、環境への優しさにも配慮。幅の小さい無垢材を剥ぎ合わせて大きな一枚板を製作してから加工しているため、木目や色味などが１つ1つ異なり、同じものは2つとない一点ものです。