奈良漬

日本人は、古代から発酵を生活に取り入れ、各地で生産される野菜や気候、習慣に合わせて数多くの発酵食品が存在しています。その発酵食品の中で、奈良漬は漬物に分類されます。奈良漬は、約1300年前の日本の最も古い公式の記録として残っている漬物で、塩漬にした野菜・果物を、酒粕の中に漬け込んだ粕漬をルーツとしています。
1869年創業の森奈良漬店の奈良漬は、5代にわたりその技術と製法を守り抜いています。日本国内産の野菜・果実、吟味された酒粕と天然塩のみを原材料とし、甘味料、砂糖、添加物を一切加えません。職人による手作業により、酒粕の量、配分をかえ素材の持つ味や歯触り、香りを最大限に引き出し、約1年から1年半の時間を費やした奈良漬づくりを特徴としています。
その他にも、日本各地で古くから大切に栽培されてきた伝統野菜を奈良漬とする取組みや、大きさや形状で規格外となる素材を奈良漬とするフードロス問題を解消する取組みを積極的に行っています。また、ライフスタイルや食の好みに寄り添った奈良漬を使ったアレンジメニューの発信や提案を得意としています。