本わさび専用おろし板 鋼鮫

せっかく高価な「本わさび」をお買い上げ頂いても「家ですりおろしたら全然辛くなかった」と言われるお客様のほとんどの理由が、家庭にある金属やプラステック製の薬味おろし器を使用し大根おろしのごとく「本わさび」を粗くすりおろしていることであった。わさびはいかに細かくおろすかで、細胞が壊れ空気に触れ辛み成分を生成、風味も増す。昔から『本わさび』には「鮫皮おろし」が一番といわれるのは、鮫皮のきめが『本わさび』をすりおろすのに理想的だからである。ただし、一般家庭に鮫皮が普及しないのは使用後の手入れや保管に手間がかり、わさびをおろすのにテクニックも必要です。また原料のカス鮫の個体数減少で国際自然保護連合のレッドリストにも指定されようとしている。
長年わさび屋として誰が使っても、鮨屋で味わうようなわさび本来の味を引き出すおろし器が必要であると常々強く感じ作り上げたのがこの『鋼鮫』（はがねざめ）である。
『鋼鮫』のおろし面には当社独自のエッチング加工によってひらがなの「わさび」の文字が施されている、当初はおろし面の形状を三角、四角、星形などさまざまなデザインで数百種以上を試作。その結果、「わさび」というひらがな文字の形状や字体の開きがわさびをすりおろすのに優れていたため、文字の大きさやフォント、文字間行間などを200回以上の試作を繰り返した。鮫皮おろし板は、円を描くように擦り下ろさなければならないが本品『鋼鮫』はどの方向でもきめ細かくすりおろすことができ、わさび本来の辛味や香りを引き出すことができる現デザインとなった。
『鋼鮫』は、創業明治三十八年伊豆のわさびの老舗山本食品が町工場のエッチング技術を用いて開発・製品化した、今までにない、まったく新しい形のステンレス製本わさび専用の、本わさびに特化した最高のわさびおろし板です。