木こりの積木ランド

中心には大井川が流れ、その流域の森林に育つ木々を利用した木材業が盛んで「木都（もくと）」とも呼ばれた静岡県島田市。しかし近年では木材の需要も減少。そこで、「もっと子どもたちが木に触れ合う機会を増やしたい」との思いで、大井川流域のヒノキを用いて作られた積木がこの「木こりの積木ランド」である。海外製の積木で通常用いられるのはブナやカエデといった広葉樹で、硬質な木材。しかしあえて日本の素材、特に身近な大井川流域の木にこだわり、ヒノキを使用。子どもが使用するものなので、手作業で角を削る面取りも最小限だけ行う。結果、海外製の積木にはない軽く柔らかい独特の手触りの積木が生まれた。地元の木への思い、子どもたちへの思いが詰まった優しい玩具である。