日向石の箸置き -小さな大山を食卓へ-

神奈川県伊勢原市の地産資源「日向石」で、日本遺産構成要素である地元のシンボル「大山」をモチーフとした箸置きをつくりました。日向石は1970年に産業が閉ざされてしまい忘れ去られています。また、街にある日向石の構造物は、御影石等に代えられ風景が変わってきているのが現状です。この箸置きで多くの人に日向石を知ってもらい、歴史・文化・伝統・技術の伝承と産業復活を目指します。
大山の形＝三角錐を崩さず、もう一つの特徴である参道をイメージし、箸を置く場所としました。
この箸置きが食卓に置かれると、小さな大山が隆起したかのようです。
デザインの特徴は①日向石が大山の一部を構成している点に着目し、「自然」と「食」への感謝を示す箸置きを制作。②加工しやすい性質を利用して、他の石では難しい細かな加工と、現代技術を活かした本みがき仕上げを施した。③この箸置きが手に取られ、日向石が知られることで街の特色を守るきっかけとなる。
歴史・文化・伝統・技術の伝承、そして石切場の復興という多くの期待を込めた100％伊勢原産箸置きです。