湯の花せんべい

湯の花せんべいは1959年に三重県菰野町湯の山温泉で誕生した商品です。温泉地として1300年の歴史を持つ湯の山温泉で、日本一の高さを誇る鉄塔を持つ御在所ロープウェイがこの年に完成しました。日の出屋製菓の創業者千種一夫は、観光客向けのおみやげとして缶入りの炭酸せんべいの製作を着想しました。印象的なサーモンピンクと観光名所を盛り込んだパッケージは発売当初からのロングライフなデザインです。缶に入った白い花のイラストは温泉の成分が凝固して湯舟に浮かぶ時に花のように見える「湯」の「花」です。湯の花せんべいは以前は温泉のお湯を生地に入れてましたが、現在は鈴鹿山麓のきれいな伏流水を使用しています。幅広い年代のお客様に愛されて60年以上の間温泉みやげとして販売を続けています。製法やデザインも伝統を守りながら、今日も湯の山温泉で作り続けています。ハートの風船が付いたパッケージは今年度の新しいデザインです。感染症で苦しむ現在の社会に少しでもピースフルなメッセージが届くようにと製作しました。スマートフォンカメラでハートを読み込むと画面上で温泉街の360度AR画像に切り替わり、自宅で温泉旅気分が楽しめます。