吹きガラス体験

港と運河が旅情を誘う北海道小樽市は、国内有数のガラス製品産地としても有名。土産にガラス製品を購入する旅行客も多い。その小樽の中心地で吹きガラス細工を体験できる「硝子工房NAKAMORI」には、旅行客から地元住民までもが、自分だけのガラス製品を作ろうと集まる。まずはグラス、一輪挿し、風鈴の三つの中から作りたいものを選び、次に色合いや好みの形を決める。決めかねて迷ってしまっても大丈夫。それも「ものづくり」の醍醐味の一つ。その後は、溶けたガラスを先に付けた吹きざおに息を吹き込み、膨らませて仕上げていく。体験時間の目安は約20分程度。徐々に形になっていくガラスを見ていると、子どもは大人に、大人は子どもになったような不思議な感覚にとらわれる。自分の手で世界に一つだけのガラス製品を作る体験を通じて職人の世界に触れた時、「ものづくり」の楽しさに目覚めるのだ。