玩古庵 春日部張子

「春日部張子」は、埼玉県の春日部市の伝統工芸です。当家「玩古庵（有限会社春日部張子人形店）」は、代々受け継がれてきた郷土玩具である張子人形をベースに、土・木材・和紙といった自然の素材を用いてさまざまな創作手作り人形を製作・展示販売しています。当家の特徴は、縁起物や節句人形、干支人形、キャラクター人形など、伝統工芸でありながら、その枠に納まらない自由奔放な創作活動をしていること。また、江戸時代から受け継ぐ技と慣習はしっかり踏襲し、年中行事に合わせた作品も残しています。
「張子」は、和紙を型に張り重ね、乾燥させた後、型から抜き取り、彩色をしたもので、「分業制」ではなく、すべての工程を1人で担当します。「招き猫」はさまざまな運を招くと江戸時代より広く愛されてきた縁起物ですが、当家では定番の絵柄だけでなく、「招き猫」という形のキャンバスに多様なアイディアを落とし込み、従来にない作品を作り上げています。愛猫家をはじめ、老若男女、最近では国籍問わず人気の作品です。
「犬張子」は、江戸時代から庶民に愛されてきた張子人形。犬は多産で安産なことから、出産・誕生祝いや子どもの成長祈願を祈って贈られています。