JABARA AV BOARD

本商品は「蛇腹戸」という古典的なモチーフを用いて、タイムレスでミニマムな美しさに昇華させたAVボードです。この独特の扉の表情は、夏の町屋に見られる葦戸（よしど）や、京都・嵯峨野の竹林に見られるような、細やかに連続する日本の直線美をイメージさせるものです。選び抜かれた無垢材を一本一本細く切り分け、表面に丸みを持たせることで生まれる幻想的な陰影が、蛇腹戸の奥深い表情を際立たせます。また、家具は観賞するものではなく実際に使うものです。この「JABARA AV BOARD」の蛇腹戸は、金属レールを使わず木に溝を掘って扉をはめ込んでいます。扉を開閉する時に手に伝わる僅かな重みや、木の擦れる音には、「開ける」という、本来は「面倒」と感じる動作でさえも懐かしさと共に心地よさを感じられる魅力があります。デザインを目でみて楽しみ、手にかかる重みや木の擦れ合う音を感じることで、丁寧で豊かな時間を過ごしていただきたいと願っています。そして、機能的な面でも、現代の多様化するライフスタイルの様々なシーンに合わせられるようカスタマイズできます。これらの要素が評価され、2019年度のレッド・ドット・デザイン賞（ドイツ）のベスト・オブ・ザ・ベストを受賞しました。 当社は、1992年の創業以来、一貫して“made in Japan”の家具を作り続けています。「作り手と使い手の思いの深さが、年月と共に一つの家具を愛着のある存在に育てていく」という考えのもと、「実用性」と「審美性」の二つの視点から幾度ものブラッシュアップを繰り返すことでリッツウェルの家具は生み出されています。ですので、時の試練に耐えうる心地よさと美しさを兼ね備えたデザインが特徴です。