サムライボトル兜

かつては防具として使われ、江戸時代以降は男児の健やかな成長を願う端午の節句で五月人形の飾り付けにも用いられるようになった甲冑（かっちゅう）。その一大産地である埼玉県越谷市で、現代のライフスタイルに合わせた甲冑の新たな使用法が生まれた。それが、日本酒やワインなどのボトルを飾り付ける「サムライボトル兜」である。金や箔（はく）、組紐（くみひも）など、甲冑作りの職人たちが培ってきた技術をそのまま流用して本物の甲冑、兜（かぶと）の質感はそのままに、色合いをより鮮やかにすることで女性でも手に取りやすくした。また兜のデザインは、有名武将が用いたものをモデルに。国内外の甲冑や歴史、武将ファンの誰もが思わず手に取る、甲冑の威厳と美しさを自宅で味わえる新時代の伝統工芸品だ。