POTTERY BOOK「器の本」
SIONE(京都府)
見て読んで聞いて、物語を味わう
驚きと新しい可能性を感じさせる器
茶道では、器は料理を盛る「食器」としての用途だけではなく、その空間を表現するものとして用いられてきた。そのように、器の形や絵柄を見て楽しむだけではなく、物語を読み、音を聞き、魅力を最大限に感じてもらいたい。その思いを形にした器がこのシリーズである。本の形をしたパッケージには、左に器ごとに込められた物語が、右にその物語を宿した器がそれぞれ収められている。器は日本伝統の吉祥文様を現代風にアレンジした「HARE」、京野菜をイメージした「KYOYASAI」、季節ごとの風をモチーフにした「KAZE」の三つがテーマ。そして付属のQRコードを読み取り特設サイトにアクセスすればアーティストが制作した器ごとの音楽が流れる。新しい可能性を感じる器である。
受賞者の声
POTTERY BOOKは、SIONEのコンセプト「読む器」を一番表現したプロダクトです。当ブランドは、すべての器に物語がついており、絵本のように読み進める「読む器」がコンセプト。閉じると本の様に見えるボックスに器が入っており、裏表紙には物語が書かれており、器の絵柄とともに楽しんでいただけます。器としての用途だけではなく、贈るシーンや時間をも表現するようなこの製品は、それを使う毎日を鮮やかに楽しいものにしてくれるところが、他にはない魅力だと考えています。季節の移り変わりを感じ、その季節にあった絵柄の器を棚の奥から出してくることを、日常生活に加えてみるだけで、とても心豊かな時間を送ることができます。ぜひお楽しみください。