有田焼「KOTOHOGU UTSUWA」-言祝ぐ器-
伝統を受け継いでいくためには何が必要か
それを考え抜いて形にした、有田焼の新たな一歩
伝統を守り抜くことは大切だ。しかし、伝統とは技術だけではなく、その精神や技術を継承してきた人々など、関わる全てを包括するものとも言える。その考えを基に、窯を若手クリエイターに開放して技術を広めているのが、佐賀・有田焼の窯元「幸楽窯(こうらくがま)」だ。伝統を守りつつも国内外に有田焼の新たな可能性を発信している。その一つがこの「有田焼「KOTOHOGU UTSUWA」-言祝ぐ器-」。モチーフは日本古来より伝わる縁起の良い生き物たち。「鶴」と「鯛(たい)」は約30年前に考案されたベストセラーで、「亀」は最近になりSNSで知り合った横浜在住の女性陶芸家とコラボレーションし作り上げたもの。外国人にも分かりやすい「日本らしさ」と確かな技術との相乗効果が、有田焼の新たな一歩となる。
受賞者の声
言祝ぐ(ことほぐ)器は、言葉と共にお祝いの気持ちを伝える品です。吉祥にあやかった品々は、贈られた人に末永く"幸"と"楽"をもたらします。当社は、日本磁器発祥の地「有田町」にて百年余、窯の火を消すこと無く「家庭に"幸"を、食卓に"楽"しさを」を社訓に、匠の技を束ねて参りました。言祝ぐ器は、4代目社長「徳永隆一」のコンセプトを継承し、江戸期から伝わる有田の分業体制の元、多くの人の手を介して制作される商品群です。亀の器は、昨年横浜の陶芸家石井香織とインスタグラムで知り合い、彼女の感性と有田の歴史と幸楽窯のエッセンスを注ぎ込み生まれた新作になります。日本のおもてなしに欠かせない和食文化。世界文化遺産に認定された「和食」の定義には、他の食文化遺産にはない器についても記述されています。和食のみならず、和菓子には和食器。箸には箸置き。トータルコーディネートのお供に言祝ぐ器をご活用頂けましたら幸いです。