急須 毬あそび
株式会社岩鋳(岩手県)
世界中の人々の生活に寄り添う
岩手が誇る伝統工芸品
鮮やかな色と落ち着いた佇まいが洗練された印象を与え、国内外問わず人の目を惹きつける、急須「毬あそび」。110余年の歴史を持つ南部鉄器メーカーが製造した。以前から海外展開もしており、ヨーロッパでは「IWACHU」が南部鉄器の代名詞として定着しているほど。開発のきっかけは、フランス人客の「パリの生活に合う色を」という要望だった。デザインは千代紙をモチーフに、うるさくも寂しくもならないことを意識して試行錯誤を繰り返した。カラーも数十種類の色を試し、現在の5色展開となり、南部鉄器の無骨なイメージに華やかさが加わった。内面にはホーロー加工を施しており、機能性も抜群。海を越えて人々の生活を彩るにふさわしい、和の伝統工芸品だ。
受賞者の声
朝の目覚めに飲むお茶。お客様をもてなしながら飲むお茶。一日の終わりにくつろぎながら飲むお茶。 生活にかかすことのできない、お茶を入れる道具である急須を日本人だけでなく海外の方にも日本を感じていただけるように日本に古くから伝わる吉兆模様の「毬」をあしらったデザイン。 また、使い込むほどに味わいが出てくる南部鉄器ならではの経年変化をお楽しみいただけるのも特徴。自分だけの急須に育っていく様子を見ることは、ある種の贅沢でもあります。