茶道に学ぶおもてなしの心7つ
茶道に学ぶおもてなしの心7つ
日本を代表する文化の1つとして茶道があります。現代でも有名な茶人の1人は、千利休ではないでしょうか。千利休は茶道の「もてなしの教え」を利休七則にまとめました。
- 1. 茶は服のよきように点て
意味:相手が飲みやすいように、適度な温度と量にする - 2. 炭は湯の沸くように置き
意味:段取りでは、要となるポイントをおさえる - 3. 花は野にあるように
意味:自然に「あるよう」にする - 4. 夏は涼しく冬暖かに
意味:心地よさをつくる - 5. 刻限は早めに
意味:ゆとりを持ってことにあたる - 6. 降らずとも傘の用意
意味:万人の憂いを想定して備える - 7. 相客に心せよ
意味:その場に居合わせた人の全員が、心地よく過ごせるよう、気を配る

利休七則は、お客様を迎える主人は、お客様のことを想い、考え、万全な準備を行い、心地よい体験を演出することが大切なのだと教えてくれています。
おもてなしに大切な主客の相互性
茶道では茶事を主催する亭主は、入念な準備のもと客を招きます。招かれた客は、亭主の意図を汲み取り、その場にふさわしい振る舞いをし、感謝を示すことが求められるそうです。つまり招く側と招かれた側があわさり、主客が一体になることにより気持ちの良い空間を創り上げるのです。この「主客の相互性」は「主客一体」とも言い換えられるでしょう。
全ての出会いを一期一会として捉え、主人も客人もお互いに丁寧に行動することを大切にしましょう。
参考記事:利休と「おもてなし」 <前半>/おもてなし感動研究所
参考記事:利休と「おもてなし」 <後半>/おもてなし感動研究所